このページでは、私が2024年末に転職活動を行った際に感じたPower BIの転職市場価などを記載していきます。
この記事の内容は完全な主観、独断と偏見です。
タイミングや活用する転職求人サイトなどで実態と異なる可能性があることに留意してください。
はじめに
2024年の9月ごろから、ゆるゆる転職活動を初めていました。
狙いは主にデータ分析・活用関係。特にPower BIを使いたおすような業務を狙って活動していました。いわゆるデータアナリストとかBIエンジニアなどと呼ばれるポジションです。
無事に転職活動も終了したので、転職活動におけるPower BIや当時思ったことなんかを備忘録として記載していきます。

Power BI 関係の求人数は?
いきなりですが、Power BIをがっつり業務で使用する求人数は肌感としてぶっちゃけ少ないと感じました。BIツールを活用する求人という点でいえば、Tableauの方が多い印象。
掲載求人数が多い(らしい)、dodaで簡単に検索してみた結果は下記。


Tableauは404件、Power BIは320件。ただしここから職務内容の精査や、追加の希望条件(エリアや年収、福利厚生)、その他で満たすべき必須条件を加味するとおそらく両方とも求人数はもっと減ると思います。
ちなみにgoogle トレンドで調べた、”Power BI” と”Tableau”の日本国内の検索比率の比較。やはりこちらもTableauの方が多く、日本国内のユーザー数は、Power BIよりもTableauの方が多い可能性が高いですね。
求人の特徴
これもだいぶ独断と偏見が多いように思いますが、求人を掲載する企業の特徴を簡単にまとめてみます。
業務受託系の企業
業務受託系の企業は、顧客のBIの導入支援や、データ分析を代行したりするいわゆるクライアントワーク。
客先の常駐から完全なフルリモートの求人などもあったように思います。中にはコンサルタント業務を行う企業もあり、データの可視化・分析だけでなく、一歩進んで課題解決の提案、営業・事業戦略の立案にも寄与できそうな求人もありました。また、企業規模はベンチャーやスタートアップ企業から大手SI企業まで幅広い。
自社データを活用・分析する企業
自社データを活用・分析する企業の多くは、事業会社。営業部署や経営関連の部署の近くに位置し、営業データ、販売データの可視化や分析を行う求人がほとんどの印象でした。少数ですが、企画部署やマーケティング部署からも同様の求人があり、それぞれの部署の業務に必要なデータの可視化・分析を行うことを求められる印象です。業種としては営業企画や経営企画に位置するようなポジションです。
ほとんどの企業が企業方針として、DX化・データ活用の推進などを掲げており(決算資料や企業紹介資料などから判断してます。)、そのために必要な人材を外部から求めているということだと思います。
転職活動中に活用した転職エージェントの話によると、やはり日本の企業(特に古くからあるような企業)は、業界問わず、営業面・経営面などでのデータ活用が苦手である傾向が高いとのこと。このあたりを狙って、上記の業務受託の企業やコンサル企業が近年増加しており、企業のDX推進、データ活用基盤の構築を進めているという情勢のようです。
いずれにせよ、よく耳にするデータドリブンな意思決定を行う企業が増加しているといえるでしょう。
求められるスキルや経験の傾向
求められる点として、下記のスキルや経験が掲載されていることが多かったと思います。
- BIツールの業務での活用経験。(構築から運用、メンテナンス含む)
- SQLのスキル、知識、活用経験。
- 業務においてデータを活用した経験、データを使って課題を解決した経験。
当然ですが、データサイエンティストやデータアナリストといった、求人の職務内容に合わせて周辺スキルの重要度が代わります。メインは別のツールを使用して、サブ的にBIツールを活用するというような求人もいくつかありました。
求められスキルなどを見るに、やはり全くの未経験からBIエンジニアを目指すのは少しハードルが高いかもしれません。私もSQLを業務で活用した経験がなく、要件を満たす求人は少なくなる傾向にありました。
自分のスキルを定量的に示すには?
転職活動で、やはり重要になってくるのは自身のスキル・経験を裏付ける職務内容であると思います。ただし、「Power BIが使える」と言うだけでなく、スキルを客観的に証明することも重要です。その有力な方法の一つが資格の取得であると思います。(これはどんな経験やスキルにおいても同様ですが。)
特に、Power Biに関しては、マイクロソフト社が提供する公認資格、Power BI Data Analyst Associateがあります。これは、データモデリングやビジュアル分析などのスキルを証明することができます。
求人の絶対数も少なく、そもそものユーザー数も少ないかもしれないPower BIのスキル・経験を定量的に示すためには、使用実績と合わせて上記の資格があると、即戦力としてのアピールにつながるかもしれません。
資格の内容や取得にむけた勉強方法などは下記の記事でまとめています。ぜひご参考にいただければと思います。

まとめ
- Power BI関係の求人数はまだ少ない
- 求められるスキルはツールの使用経験やSQL知識など。未経験でのBIエンジニアはハードルが高いかも。
- スキルの証明には、資格の取得が有用。